女子ログ 四十の手習い

 この春、津軽三味線を始めた。同級生がやっており、興味を引かれた。練習は月に2回。楽器は同級生が貸してくれ、友人と2人で弟子入りした。

 同級生の師匠は、褒めて伸ばすタイプ。良いところを見つけては褒め、その気にさせてくれる。なんとか音が取れるようになった3回目の練習で、お題を出された。「めでた、めぇでぇたぁのー」の歌い出しで知られる山形県の民謡「花笠音頭」だ。

「初心者にできるの?」と何度も確認したが、「大丈夫」と師匠。手首を使って、バシッと止めるバチさばきすらままならないのに、音のつぼを探しながら棹(さお)に伸びる弦を押さえる作業が加わった。当初は光が見えない状況だったが、かなりのスローテンポではあるものの、なんとか前奏を覚え、歌の部分にも入ることができた。

 そんな中、別の同級生が施設長を務める福祉施設の秋祭りで披露しようという話になった。私は全力で拒否したが、ともに弟子入りした友人は完全に乗り気。悩んだ末に、上達するために避けてはいけない道かもしれないと、渋々ながら承知した。

 あと3カ月で、人前で演奏できるレべルに到達しなければ。考えるよりもとにかく動こう。練習に励みたいという意気込みはあるものの、心と体が一致しない自分にいら立つ日々だ。

 どうなることやら、またこちらで報告したいと思う。

 (出雲市・かぐれフミ)

2019年7月17日 無断転載禁止