「おいしかった」と舌鼓 浜田の深海魚リュウグウノツカイ

料理店「磯」で調理されたリュウグウノツカイのお造り
 太平洋側が生息域とされる深海魚「リュウグウノツカイ」がこのほど、浜田市松原町の松原湾に打ち上げられた。引き揚げた住民が近くの料理店に調理を依頼し、刺身と唐揚げ、塩焼きにして食べた。「身はとろけるようでおいしかった」といい、めったに味わうことのできない深海魚に舌鼓を打った。

 リュウグウノツカイは、今津屋八右衛門の頌徳(しょうとく)碑近くの岩場に打ち寄せられていた。キス釣りをしていた近くの写真館経営、高橋直樹さん(54)が駆けつけて3人がかりで引き揚げた。体長約3メートルで既に死んでおり、水族館アクアス(浜田、江津両市)魚類係の田中議顕さん(37)が魚種を確認した。

 高橋さんは、田中さんから「毒がない」と伝えられ、鮮度も良かったので持ち帰った。「体が長いので台所に持ち込むことができず、自宅の駐車場でぶつ切りにした」といい、切り身を親交のある浜田市殿町の料理店「磯」に持ち込み、調理を依頼した。

 店主の山口洋治さん(49)はタチウオをイメージして刺し身、塩焼き、唐揚げの3品に仕上げた。「一生に一度、調理できるかどうか分からない魚なので、無難な料理にした」といい、高橋さんは「刺し身はマンボウやアンコウのような味だった。身はコラーゲンの塊のようで、唐揚げと塩焼きもやわらかく、おいしかった」と話した。

 リュウグウノツカイの漂着は、アクアスに年に数件、連絡があるといい、田中さんは「対馬暖流に乗って日本海に移動してきた可能性がある」と分析している。

2019年7月18日 無断転載禁止

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