あぜ道歩き豊作祈願 伝統「虫送り踊り」 邑南・鹿子原集落

害虫退散と五穀豊穣を願い、田んぼのあぜ道を練り歩く浴衣姿の一行
 島根県邑南町矢上の鹿子原(かねこばら)集落で200年以上続くとされる県の無形民俗文化財「鹿子原の虫送り踊り」が20日、同町矢上地区内であった。害虫退散と五穀豊穣(ほうじょう)を願う伝統行事で、花がさに浴衣姿の同集落の男性30人が、田んぼのあぜ道を練り歩き、地区内の神社で伝統の唄や踊りを奉納した。

 平家の武将・斉藤別当実盛が稲の株に足を取られて討ち死にし、稲を食い荒らす害虫に生まれ変わったとの言い伝えから、実盛の霊を慰め、地域から送り出そうとしたのが行事の由来とされる。毎年7月20日に実盛をかたどったわら人形を先頭に行進する。

 同集落の38戸でつくる「鹿子原虫送り保存会」の男性が笛や小太鼓、鼓を持ち、集落内にある三穂両神社で唄と踊りを奉納。稲穂が付き始め、青々とした田んぼに移り、あぜ道を歩いて祈願した。その後、諏訪神社を目指して地区内を巡り、「虫送り唄」に合わせて踊りを披露した。

2019年7月21日 無断転載禁止

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