世事抄録 押し買い顛末記

 自宅に「不要な電化製品があったら買い取ります」と女性の声で電話があった。「いらないギターならある」と言うと、「うかがいます」。安易な気持ちで訪問日を設定した。かねて物を処分するように言われていた子供に電話すると「それ“押し買い”だよ」。家を訪問し、貴金属などを買いたたく悪徳商法と言う。

 聞いた会社名をパソコンで検索すると、被害者のコメントを発見。着信のあった携帯番号に折り返したが、つながらない。消費者センターに相談すると「訪問時に誰か一緒にいてもらえる人は」。子供たちは遠くにおり、隣近所も高齢者ばかり。相談員の勧めで、近所の駐在所を妻と2人で訪ねた。

 事情を話すと、巡査部長が会社の所在地を調べ、訪問は不要との電話を入れてくれた。当日もし来ても中に入れず、インターホンで対応するようアドバイスを受けた。当日は緊張したが結局、訪問はなかった。時間には巡査部長が見回りに来てくれ、安心した。

 冷静に考えると、関西の会社がギター1本を買い取りに来るメリットが分からない。日頃から見覚えのない番号には出ないよう妻に言われているのに、つい取ってしまう自分を反省した。

 その後、知らない携帯電話からの着信が連日あり、無視していると「清造さん、何があったかと思った」と知人が訪ねてきた。(浜田市・清造)

2019年8月8日 無断転載禁止