島根大生ら美保関・大正館柘榴 改修 イベントスペースに

完成したスペースの出来栄えを確認する学生たち=松江市美保関町美保関、大正館柘榴
 島根大総合理工学部建築デザイン学科の学生が、松江市美保関町美保関の貸し切り型旅館「大正館柘榴(ざくろ)」2階部分を1年半かけて改修し、イベントスペースを造った。美保湾の波の模様を壁に描くなど、美保関の魅力を随所にちりばめた空間が特徴で、地域活性化の一助になればと期待する。

 取り組んだのは小林久高准教授(47)=木造建築構法=の研究室に所属する学生ら約20人。

 学生たちは、同旅館の2階75平方メートルを「わかる美保関」というテーマで改修。壁にしっくいを使って美保湾の波や帆船を描き、かつて北前船が寄港した風景を表現した。天井裏に設置した照明をつけると、地元の五本松公園から見える日本海を描いた絵が浮かび上がる仕掛けも盛り込んだ。2017年の11月着工、今年6月に完成し、総工事費は228万円。金見工務店(松江市上乃木2丁目)など県内企業が改修に協力した。

 17年夏に美保関地区の町並みを調査していた学生らに、大正館を所有する地元老舗旅館・美保館の定秀陽介専務取締役(45)が、声をかけたことが改修のきっかけ。当時は空き家だった大正館を「自由に使っていいよ」と提供した。4年生の喜多一貴さん(21)は「美保関の特徴を表現できた。訪れた人たちが地区に興味を持ってくれる空間になれば、うれしい」と話した。

 予約など問い合わせは美保館、電話0852(73)0111。

2019年8月15日 無断転載禁止

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