南部九州総体 山陰勢回顧 島根

カヌースプリント男子カヤックフォア500メートルで2位となった島根中央の(左から)平田修希、小鑓亮太、中野湧太、斎藤哲一=伊佐市菱刈カヌー競技場
 鹿児島、熊本、宮崎、沖縄の4県を中心に行われた全国高校総合体育大会(インターハイ)「南部九州総体」が20日、閉幕した。島根県勢は水上競技が活躍し、鳥取県勢はお家芸でフレッシュな力が出てきた。選手の奮闘を振り返る。初回は島根県勢。


カヌーとボート活躍 陸上・長崎 見事な走り

 優勝は2年連続でゼロ。入賞は7競技17種目で、カヌーとボートが10種目を占めた。

 中でもカヌーは8種目で入賞した。特に現校名で昨年初めて入賞(7位)した島根中央が、銀メダルを取ったのには目を見張った。

 得意のスタートダッシュに磨きをかけるため短い距離を全力でこぐスピード練習に注力。スプリント男子カヤックフォア500メートル決勝は終盤にかわされて2位となったが、持ち味を生かした。有力な1年生2人がおり、伸びしろを感じる。

 出雲農林も結果を残した。島根中央と対照的に練習で長距離をこぎ、持久力で挑んだ。両校が切磋琢磨(せっさたくま)すればレベルアップが期待できる。多くの選手が高校で競技を始めており、新たなお家芸になりつつあると感じた。

 ボート女子かじ付き4人スカルで松江北が山陰勢過去最高の2位。昨秋、楽しさよりも勝ちを目指すと誓い、練習で遠慮なく指摘し合った。限られた練習時間で、目標を明確にし、妥協しない姿勢が好結果を生んだ。

 陸上女子100メートル障害で3年前の全中女王の長崎さゆり(大社)は2位。準決勝では今季初の13秒台を出した。春先のけがの影響で苦しんできただけに2位は見事だった。

 陸上は最終日まで入賞がなく、予選突破できない種目が相次いだのは気掛かりだ。

 会場を沸かせたのは16年ぶりに16強入りしたバレーボール男子の安来。県内各中学校のエース級がそろう中で守備を強化。技術に加え、意識の改革が実を結んだ。15年ぶり出場のバドミントン女子団体の大東は1、2年生だけで16年ぶりに初戦突破した。一時は女子部員がおらず、存続の危機からの復活。流れをつないでほしい。

 陸上男子3000メートル障害2位の三浦龍司(京都・洛南、浜田東中出)、レスリング男子60キロ級優勝の小野正之助(佐賀・鳥栖工、内中原小出)ら県出身者が活躍した。上を目指せばよりよい環境を求めるのは当然だ。ただ関係者には、県内で選手を育てる態勢づくりも追求してほしい。

2019年8月22日 無断転載禁止