松江の中村元記念館6万人達成 節目の来館者に記念品

中村元記念館の6万人目の入館者となり、記念撮影に応じる中村祥江さん(中央)
 松江市出身でインド哲学・仏教学の世界的権威の中村元氏(1912~99年)を顕彰する中村元記念館(松江市八束町波入)の来館者が13日、6万人に達した。節目の来館者に記念品が贈られた。

 6万人目となったのは、出雲市大津町の自営業中村祥江さん(63)。毎月1回、中村元記念館が開く仏教セミナーなどに参加しているという。

 施設を運営するNPO法人中村元記念館東洋思想文化研究所の清水谷善圭理事長から記念品を受け取った中村さんは「台風が過ぎ、天候が回復したら記念館に行きたくなった。ここは私にとって大事な場所」と謝辞を述べた。

 中村元記念館は中村氏の生誕100周年を記念して2012年10月に開館。中村氏の約3万冊の蔵書や著書、遺品などを展示している。贈呈に立ち会った松江市の能海広明副市長は、同館が子ども向けの伝記を配布していることなどを挙げ、「市民が郷土愛を育む機会にもなっている」と施設が果たす役割の大きさを評価した。

 19日には同館で、東洋思想をテーマにした学生、大学院生の論文を表彰する「中村元東洋思想文化賞」の授賞式がある。

2019年10月14日 無断転載禁止