女子ログ 焼き物選び

 母親と2人で出歩くとき、いい焼き物がないかと、探すことが多い。焼き物といっても、茶道具や大皿のような高価な品を買うわけではない。お茶のたしなみはないので、その方面の知識は乏しく、良しあしは判断できない。

 買い求めるのはもっぱらマグカップとか、汁わんとか、食事に使うお皿など。日常的に使う生活雑器がお目当て。お財布が許す範囲で楽しんでいる。

 よく足を運ぶのは、複数の窯元が集まった即売会だ。それぞれの特徴や出来栄えを見比べながら、品定めできる。

 このカップで何を飲もうかとか、皿にどんなパスタやサラダを盛り付けるといいか、なんて売り場で母とあれこれ楽しく話しているうちに、お気に入りが一つは必ず見つかる。

 ある窯元を見学させてもらったことがある。ご主人がお弟子さんにマグカップの作り方を教えているところだった。

 使う人がカップを手にしたときの重さや、口を付けるふちの厚さなどを丁寧に説明しているご主人の姿を見て、使う人のことをこんなに考えて作っているんだと感動したのを覚えている。

 作り手の思いがこもった器だからこそ、選ぶのも楽しいのだ。

(米子市・風紋)

2019年11月6日 無断転載禁止