古代日本の姿に迫る 「出雲と大和」展15日開幕

出雲大社本殿を支えた宇豆柱を鑑賞する来場者=東京都台東区、東京国立博物館
 島根、奈良両県の貴重な文化遺産を通じて、古代日本の姿に迫る特別展「出雲と大和」が15日、東京国立博物館(東京都台東区)で開幕する。日本最古の正史「日本書紀」の編さん1300年に合わせ、日本の成り立ちに迫る内容。出雲大社の高層神殿を支えた巨大柱「心御柱(しんのみはしら)」と「宇豆柱(うづばしら)」を初めて同時展示し、古代出雲の存在感を首都でアピールする。3月8日まで。

 島根、奈良両県が2014年から準備を進め、開催が実現した。東京五輪・パラリンピックとも重なることから、海外からの観光客に向けても発信する。

 出雲大社(出雲市大社町杵築東)が所蔵する心御柱と宇豆柱は、杉の丸太3本を束ねた直径約3メートルの柱で、00年に出雲大社境内で出土した。1248年に造営された本殿の柱とみられており、かつて本殿の高さが48メートルあったとする文献の信頼性を高める貴重な資料となっている。

 このほか、島根からは荒神谷遺跡(出雲市斐川町神庭)から出土した銅矛(国宝)や、出雲大社に伝わる秋野鹿蒔絵手箱(あきのしかまきえてばこ)(同)を出展する。奈良からは国宝の広目天立像や4世紀の刀剣「七支刀(しちしとう)」などを展示し、計約170点を4章構成で紹介する。

 14日に東京国立博物館で内覧会と開会式があり、主催者の丸山達也島根県知事は「至宝を国内外の皆さんに見てもらう機会で、とても誇らしく、喜ばしい。改めて島根、奈良県に関心を持ってもらいたい」とあいさつした。

 入館料は一般1600円、大学生1200円、高校生900円、中学生以下無料。

2020年1月15日 無断転載禁止