探る振興策と高いままの航空券

 どの店に行ってもマスクの棚だけごっそり空いたまま。新型コロナウイルスの感染が国内でも日に日に広がり多方面で影響が続く。「空の玄関口」の羽田、成田両空港も中国線を減便中だ▼羽田の年間利用者は約8500万人。1日約23万人の計算で、世界の空港で上位に入る。国際線増便のため3月から都心上空を飛ぶ新ルートの運用も始まり、JR東日本が都心と結ぶ「アクセス線」整備に乗り出すなど利用はますます伸びる▼山陰にとっても観光、ビジネス両面で東京との空のつながりは欠かせない。羽田への発着枠を配分する国土交通省の政策コンテストが3月上旬に迫る。現在1往復増の萩・石見、鳥取が継続を目指すなど、6空港以上が5枠を争う▼萩・石見は2往復維持が死活問題だ。先日、都内で若者有志が集まり、利用増のアイデアを出し合った。島根に滞在して「マイレージ」を貯め、土地と引き換える仕組み。公にできない関係の男女にお忍び旅行で訪れてもらう「愛の雲隠れツアー」…。予想の斜め上を行く尖った発想が飛び交った▼振興策はもちろん大事だが、最大の弱点は航空券代の高さだ。羽田便は片道で2万円を超え、東京在住ならば海外に行く方が安い場合も。人口の少なさに比例して航空券が安くなるような抜本的な変革を行い、関係人口増やインバウンド(訪日外国人観光客)に一気に弾みをつけてほしいと思うが。(築)

2020年2月18日 無断転載禁止