「好適環境水」を積極学習 鳥取湖陵高で全国初の取り組み

好適環境水で飼育される魚を観察する生徒
 鳥取湖陵高校(鳥取市湖山北3丁目)が淡水魚と海水魚を同じ環境で飼育できる人工飼育水「好適環境水」を入れた水槽を設置した。さまざまな魚を世話できることが可能で、高校としては全国初の取り組み。関係者は生徒の学びや新たな産業につながればうれしいと期待する。

 海水魚は大量の塩分を、淡水魚は大量の水分を排出して塩分濃度を調節しているが、好適環境水はナトリウム、カリウム、カルシウムなど魚が生きる上で必要な成分を含み、浸透調節を可能にした機能水。

 同校は浸透圧をテーマに専門学科の農業と、理科で連携した授業に取り組んでいる。岡山理科大の山本俊政准教授が特別授業で好適環境水を紹介した際、生徒が興味を持ち、さらに理解を深めてもらおうと同大の協力で水槽の設置に至った。

 水槽は同校職員玄関にある。淡水魚のエンゼルフィッシュ6匹と海水魚のハタ3匹を入れ、元気そうに泳いでいる。塩分濃度の状況や、有害なアンモニアがたまっていないかなどを日々確認し、維持に努めている。

 生徒を指導する脇清貴教諭は「好適環境水を積極的に学んでくれたらうれしい」と話す。その上で「海から遠く離れた山間部でも海水魚の飼育が容易になる」と強調。食品システム学科2年の高村太一さん(17)は「淡水魚と海水魚が共存できることにびっくり。好適環境水について学びを深めたい」と興味を抱いている。

2020年3月12日 無断転載禁止