同意なくDNA採取、抹消で和解 知的障害の男性と兵庫県、控訴審

 重度の知的障害の男性(42)が、DNA型鑑定のために同意なく自分の組織片を採取されたなどとして兵庫県に損害賠償を求めた訴訟の大阪高裁での控訴審で16日、警察のデータベースに登録されたDNA型を抹消することで県と男性側が和解した。同日、記者会見した男性の代理人弁護士は「警察官は同意を取る際、障害に配慮しなければ任意性が認められなくなることを肝に銘じてほしい」と注文を付けた。

 和解条項によると、県側は男性のDNA型を警察庁のデータベースから抹消し、証明となる文書を3月末までに交付する。ほかに警察事務の際には障害に応じた配慮をするよう、職員に研修で周知する。

共同通信社 2020年3月16日 無断転載禁止