地下鉄サリン、緊迫のメモ発見 元警視庁幹部作成、混乱まざまざ

 1995年3月20日、防護服に身を包んだ東京消防庁の化学機動中隊=東京・地下鉄霞ケ関駅前

 1995年の地下鉄サリン事件で、サリンを管内で回収した警視庁本富士署の元幹部が3月20日当日の状況を克明に記したメモが見つかった。共同通信が21日までに入手した。体を震わせる負傷者や中毒症状を訴える署員も出た。毒ガスに襲われた首都が大混乱し緊迫する中、見えない恐怖と懸命に向き合う姿が浮かぶ。

 「8時30分ごろ霞ケ関駅でゲリラ事件発生との指令がある」との書き出しで始まる。約20分後に地下鉄本郷三丁目駅で不審物を発見したとの報告が入る。急行すると、既に駅裏の駐車場に運ばれ、ちりとりの中に置かれていた。包んでいた新聞紙から油のようなものがにじみ出ていた。

共同通信社 2020年3月21日 無断転載禁止