「静と動」対比の楽しみ 石見美術館で絵画展

 

石井柏亭の「芙蓉湖」(右)などの作品を鑑賞する来場者=益田市有明町、島根県立石見美術館
 静けさと動きを感じさせる絵画の表現にスポットを当てたコレクション展「静と動」が益田市有明町の島根県立石見美術館で開かれている。室町時代から戦後にかけての油彩画10点、日本画6点を展示し、来場者が穏やかな風景や祭りの活気を描いた作品を見比べて楽しんでいる。5月11日まで。

 担当した同館学芸員の角野広海さん(27)は「対比しやすいよう、順路に沿って『静』の作品の次に『動』の作品を配置した」と説明する。

 明治~昭和期の洋画家で旅先の風景を多く描き「紀行画家」と呼ばれる石井柏亭(はくてい)(1882~1958年)の油彩画「芙蓉湖(ふようこ)」(1950年、縦72.5センチ、横91センチ)は長野県の野尻湖を描いた作品。空と雲、木々の緑に包まれた穏やかな湖面が静寂を感じさせる。

 傍らにはフランスの洋画家ラウル・デュフィ(1877~1953年)が1920~22年ごろ描いた油彩画「水上の祭(まつり)」(縦81.8センチ、横100.2センチ)を展示。芙蓉湖とは対照的に、海に浮かぶ船や波、祭りに興じる人々の姿が表現され躍動感に満ちている。

 開館時間は午前10時~午後6時半(入場午後6時まで)で、4月1日からは午前9時半~午後6時(入場午後5時半まで)に変更となる。5月5日を除く毎週火曜日休館。有料。問い合わせは同館、電話0856(31)1860。

2020年3月22日 無断転載禁止