貴族も食べた乳製品「蘇」に脚光 休校で余剰の牛乳活用策

 宮崎県都城市の「ミルククラブ中西」では20年以上前から蘇を販売している。(同社提供)

 かつて貴族が食したとされるバターやチーズに似た乳製品「蘇」が脚光を浴びている。きっかけは新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための一斉休校で、給食用牛乳が行き場を失ったこと。廃棄はもったいないと大量の牛乳を活用する策として蘇に注目が集まったとみられる。酪農家から「少しでも消費拡大につながれば」と期待の声が上がる。

 「生乳大1斗を煮詰めると大1升の蘇が得られる」。平安時代の「延喜式」に製法の記述がある。帯広畜産大の平田昌弘教授は牛乳を1時間以上弱火でゆっくりかき混ぜ濃縮させれば、当時とほぼ同じものができると推測。実際に作ったところ「素朴な甘さを感じた」という。

共同通信社 2020年3月23日 無断転載禁止