建設石綿で国と企業に賠償請求 総額約64億円求め6地裁に提訴

 東京地裁へ提訴後、記者会見する小野寺利孝弁護士(左)。右は原告の吉田重男さん=24日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 適切な対策が取られないまま建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み、肺がんや中皮腫になったとして、作業に従事した労働者と遺族ら計195人が24日、国と建材メーカーに総額約64億円の損害賠償を求めて札幌、さいたま、東京、横浜、京都、福岡の6地裁に一斉提訴した。

 2008年に始まった建設石綿訴訟の一環で、さいたま地裁への提訴は初めて。全国の原告数は千人を超えた。先行する各地の訴訟では国の責任を認める判決が続いていて、うち5件が最高裁に係属している。

 東京地裁に提訴した左官業吉田重男さん(71)は「国やメーカーは苦しさを知り、謝罪してほしい」と訴えた。

共同通信社 2020年3月24日 無断転載禁止