8年ぶり開星高校野球部に復帰 野々村監督、再び甲子園挑戦

身ぶりを交えて自身の野球観を部員に伝える野々村直通監督(右)
 開星高校(松江市西津田9丁目)の野球部監督に、画家や教育評論家としても知られる元監督の野々村直通さん(68)が25日、8年ぶりに復帰した。練習前のミーティングでは、1、2年生部員61人を前に約1時間、野球観を交えて熱弁。同校を島根の強豪に育てた名監督の甲子園を目指した挑戦が再び始まった。

 3月1日付で就任したが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた部活動の自粛があったため、練習を再開した25日が初指導。午前9時、室内練習場に整列した部員が、到着した野々村監督の姿を見て元気よくあいさつすると、片手を上げて「元気かいな」と気さくな雰囲気で応えた。

 復帰に当たり、大多和聡宏校長から「部活を通じて立派な人を育ててほしい」と託されたといい、ミーティングでは、生き方や人間性を磨くことの大切さを説明。「校内のごみ拾いとか何か一つでいいから、自分を褒めてやれることを毎日続けなさい」と言葉に力を込めた。2010年の選抜大会での「末代までの恥」発言など自身の経験も交え、熱い思いを伝えた。

 部のテーマ「明るく、元気に!」も発表し、夏に向けて士気を高めた。同校を春2度、夏7度の甲子園に導いた経験を基に、自ら「じいじと孫」と例える部員と一緒に歩む。「野々村監督の下で良かったと思ってもらえるようにしたい」。野球と部員への愛情を胸に、再びノックバットを握る。

2020年3月26日 無断転載禁止