青谷上寺地遺跡出土品、重文指定を記念し展示

花びら状の浮き彫りを施した花弁高杯(手前)などの出土品が並ぶ会場
 重要文化財に指定された青谷上寺地遺跡(鳥取市青谷町青谷)の出土品が並ぶ記念展が、鳥取市東町2丁目の県立博物館で開かれている。漁業、農業、狩猟のほか、木製容器や装飾品の管玉の製作、交易と幅広い生業を営んだ青谷の弥生人の姿をうかがわせる。

 2019年7月に重文指定された弥生時代の出土品のうち木製容器など245点や、指定外の人骨など計419点を並べた。

 花びら状の模様を浮き彫りにした木製容器「花弁高杯(かべんたかつき)」は、有力者の権威の象徴や儀礼に使われたとみられる。北陸から九州にかけての各地で見つかっており、青谷上寺地遺跡では最多の10点以上が出土。青谷産を運んだか、模倣したと考えられるという。花びら状の浮き彫りや、細い透かし彫りを施して装飾性を高め、高度な加工技術を物語る。

 県青谷上寺地遺跡整備室の岡野雅則文化財主事は「交易で良い物をもらおうと思ったら、良い物を出さないといけない。工夫し、高度な物を作ったのではないか」と分析する。

 占いに使う動物の骨「卜骨(ぼっこつ)」も国内最多の250点出土した。青谷では航海の安全を占うのに使ったとみられ、交易拠点の性格を裏付ける。

 入館料は一般180円。大学生以下と70歳以上などは無料で、28日の会期末まで無休。

2020年3月26日 無断転載禁止