江津・都野津の名所 後世に ポリテク生、お堂囲い劣化から保護

お堂「十四番」の建屋の施工に当たる3人
 昭和初期に整備された島根県江津市都野津町の観光名所「都野津新四国八十八カ所」を後世に引き継ごうと、島根職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ島根、江津市二宮町)の住居環境科の学生が、老朽化したお堂を囲う建屋を順次造っている。ものづくりの技能を生かし、地域資源の保存に一役買っている。

 町内88カ所のお堂は「四国八十八カ所」になぞらえて地域住民の信仰対象として設置された。市内外から参加を募り巡拝イベントが行われており、観光資源として根付いているが、経年劣化に伴う損壊の恐れがあり、2015年に地元住民からポリテクカレッジ島根に、お堂を囲う建屋の施工依頼があった。

 以来、住居環境科の学生たちが年1棟ペースで、設計、建材の選定、木材の加工、施工という一連の技能実習を兼ねて建造。19年度は、2年生3人が弥勒菩薩(みろくぼさつ)を祭る「十四番」で、ヒノキやスギを使い、石州瓦をふいた高さ約1.5メートル、幅、奥行き各約1メートルの建屋をこのほど完成させた。

 4月から工務店で働く保田春海さん(20)は「設計から施工までひと通り体験できた。町おこしにつながる事業に携われたのもいい経験。これから生かしたい」と話した。

2020年3月27日 無断転載禁止