隠岐に初の女性消防職員 水産高3年中上さん、今春から

最前線で活動する日を心待ちにする中上栞織さん
 隠岐4町村を管轄する隠岐広域連合消防本部(島根県隠岐の島町平)に今春、初の女性消防職員が誕生する。「隠岐で女性が消防職員として活躍する場を自分が切り開きたい」と、中学時代から憧れている世界に飛び込む。地域から信頼される隊員を目指し、最前線に立つ日を心待ちにしている。

 隠岐水産高校3年の中上栞織さん(18)=隠岐の島町下西。中学時代に学校近くの隠岐島消防署で隊員が訓練する姿を見て、女性消防士になりたいとの思いが募った。高校生に交じって参加した説明会で、県内9消防本部のうち、隠岐と雲南、大田の3本部に女性消防職員がいないことを知り、決意を固めた。

 高校進学では「機械の整備に生かせる」と、船舶機関を学ぶ隠岐水産高校の海洋システム科エンジニアコースを選択。高齢者施設で3歳から続ける日本舞踊をボランティアで披露する一方、「小学校の時は男の子と野球をしていた」と話すように自他共に認める活発な性格だ。

 4月から県消防学校(松江市)で消防や救助活動の基礎を学び、11月から現場に出る。夜勤にも入る予定で、隠岐広域連合消防本部の久永吉人消防長は「女性や子どもの救急搬送時に女性らしいしなやかさを生かし、相手に寄り添った仕事をしてほしい」と期待する。

 「体力面で迷惑を掛けたくない」と、毎日10キロのロードワークや懸垂といった筋力トレーニングを続ける。救急救命士の資格取得が夢で「大好きな隠岐の安全安心な暮らしに貢献したい」と力を込める。

2020年3月27日 無断転載禁止