中学生が担う「麒麟獅子舞」 集落を回り無病息災祈る

民家の玄関先で麒麟獅子舞を披露する中学生たち=鳥取県岩美町牧谷
 中学生男女が担う珍しい麒麟(きりん)獅子舞が29日、鳥取県岩美町牧谷であった。同県東部5市町と兵庫県北部2町の約140団体が伝える麒麟獅子舞は通常、大人が担い、子どもが担うのは数例しかない。地元の弥長神社に奉納した後、集落の約120世帯を回って舞い、住民の無病息災を祈った。

 明治後期から続く牧谷の麒麟獅子舞はかつて中学生男子だけで担った。少子化で高校生男子を入れ、ついには大人が担った時代もあったが2008~09年ごろ、女子を加えて中学生の獅子舞が復活した。現在、中学生男女20人が大人に教わり継承。3月最終日曜、神社の初午(はつうま)祭の日に舞う。

 子どもたちの結束を強める場にもなっており、獅子の先導役・猩々(しょうじょう)を務めた森川瑞生さん(15)=岩美中学校3年=は「友だちに会えるのが楽しみ」という。獅子舞を担うのは中学の3年間だけ。今回で「卒業」となり「めっちゃ、さみしい」と名残を惜しんだ。

2020年3月30日 無断転載禁止