生活苦の学生に食料配布 松江「のぎ自学室」

公園で、学生に食料を渡す村上真奈さん=松江市学園2丁目
 中高生向けに学習の場をボランティアで提供してきた「のぎ自学室」代表の村上真奈さん(31)=松江市浜乃木6丁目=が、新型コロナウイルスの影響で生活苦に陥った大学生を支援するため、有志から集めた寄付を元に食料を配布した。次世代を担う若者たちへ支援の輪が、民間からも広がることを願っている。

 村上さんは、乃木公民館(松江市浜乃木5丁目)の一室を借りて5年半前から自習場所を提供。今年3月末に公民館での活動に区切りをつけた。

 自学室には、学習を支援する島根大の学生ボランティアが30人ほど携わった。アルバイト先の休業で経済的に困る学生がいると元ボランティアの学生から聞き、知人に呼び掛けて浄財を集めた。

 元ボランティアの学生が紹介した生活苦の学生からは「米や生鮮食品、インスタント食品がほしい」といったリクエストがあった。学生たちへの恩返しの意味を込め、先月22日から今月6日まで学生11人に食料の詰め合わせを贈った。

 元ボランティアの男子学生は「今まさに困っていた。すぐに対応していただき、奉仕の精神に助けられた」と感謝した。

 生活苦に陥った学生たちの多くが松江市内の飲食店や家庭教師、スポーツ施設などでアルバイトをしていたが、新型コロナの影響で勤務できなくなったと説明したという。

 村上さんは「少ない人数だったが、できる限りの応援ができた」と、胸をなでおろした。その上で「アルバイトや地域活動など大学生の存在は大きい。市民が身近な学生に声を掛け、さまざまな支援活動が広がってほしい」と願った。

2020年5月9日 無断転載禁止