営業でもオンライン活用、新手法広がる

オンラインで顧客と資料を見ながら打ち合わせをする久文建設の山尾規子営業部長=出雲市斐川町併川、同社出雲営業所
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、在宅勤務のコミュニケーションなどに加え、営業活動にオンラインを取り入れる企業が増えている。住宅メーカーなどが見学会や顧客フォローに活用。感染リスクの低減だけでなく、顧客の移動負担を削減できるといった利点があり、新しいビジネス手法として広がりそうだ。

 「ここを少し直しましょうか」。住宅メーカーの久文建設(島根県出雲市大津町)の山尾規子営業部長がパソコン上の図面にマウスを使って印を付けながら、オンラインでつながる顧客に語り掛けた。

 同社は、新型コロナで対面での打ち合わせを延期したいという要望を受け、3月末から契約者や購入検討者とインターネットを介してのやり取りを実施。動画や音声に加え、図面やパースなどの資料も共有できるサービスを利用し、従来の対面形式と同様に資金計画の相談や住宅のプランニングなど進めている。

 これまでに10件ほどあり、顧客からは「分かりやすくて良かった」などと好評。山尾営業部長は新型コロナが落ち着いた後も需要はあると見込み、「まだ対面でないとできないこともあるが、うまく使い分けていきたい」と話す。

 総合建設業の豊洋(松江市西川津町)は今月、オンライン住宅見学会を開始した。1組ずつの予約制で、利用者に向けて同社の社員がモデルハウスを案内し、特徴などを紹介。随時、質問にも答え、住宅購入の検討に役立ててもらう。

 ブライダル業界では、式場運営のアンジェ・21(出雲市浜町)が披露宴の打ち合わせや新規の相談会をオンラインで実施している。同社の利用者の約4割は県外在住者で、県西部からもある。野村広子社長は「オンラインだと移動が省け、気軽にやり取りができる。有効活用して地元外からの顧客獲得につなげたい」としている。

2020年5月13日 無断転載禁止