女子ログ 笑っているのか分からない

 半年以上も前にはなるだろうか。ウェブサイト上のコラムかニュースの話題だったと思う。日本ほどマスクをして歩いている人が多い国は他にないという話を目にしたことがあった。

 外国の人たちはよっぽどのことがない限りマスクをして歩く人は少ない。さらに帽子でもかぶってしまうと、顔がまったく分からなくなる。場合によっては不審者に思われてしまうということだった。

 そのときはなるほどと思った。事情があってマスクをしていても、顔が見えないのは相手に失礼だし、気持ちも伝わらないよねえ、と思った。

 それからだと思う。人に会うときは、最初だけマスクを外してあいさつをし、それから「風邪気味なので失礼します」と言って着け直していた。

 でも今は様子がすっかり変わった。建物の入り口には「マスクの着用をお願いします」という表示が必ずといっていいほどしてある。日本だけでなく世界どこの国でも、マスクをすることが相手への思いやりになっているのだから、すごい変わりようだと思う。

 でも、本音のところは、マスクをしていなくても誰にも迷惑を掛けない日が早く来てほしい。マスクをしていると、怒っているのか、笑っているのかもすぐには分からないし。

 (松江市・アルペジオ)

2020年5月16日 無断転載禁止