ごみ袋に感謝の手紙 収集作業員の励みに

ごみ袋に貼付されたメッセージ
 新型コロナウイルス禍で、ごみ袋に収集作業員への感謝のメッセージを寄せる動きが相次いでいる。感染拡大による巣ごもりで、松江市内で家庭用ごみは急増し、感染リスクと闘いながら業務に当たる作業員は「元気をもらえた」と、温かな言葉を気力に変えている。

 「いつもきれいにしてくださってありがとうございます」。大型連休中の5月上旬、ごみを収集運搬するアースサポート(松江市八幡町)の男性作業員(70)は、松江市西川津町のごみ置き場で可燃ごみの袋に張り付けられたメッセージを見つけた。裏には10枚入りのマスクも付いていた。

 男性によると、外出自粛により収集する家庭用ごみは通常よりも2倍程度に増加。生活ごみだけではなく、衣服など家庭の片付けで生じるごみも目立つ。

 通常は8時半に始まり午後3時ごろに終わる作業が午後5時までかかることもあり、終了後は疲れがどっと来る。これまで収集中にお茶を提供されたことはあったが、メッセージは初めて。「書かれている言葉に感動した。収集を頑張ってやれると本当に思った」と喜んだ。

 同社では他にもメッセージ発見の報告があり、西村圭介管理本部長(42)は「収集作業員は住民と会う機会が少ない。頑張る作業員の気持ちに報いる言葉で励みになる」と話した。

 フマイクリーンサービス(松江市八幡町)も松江市内でごみ収集業務を手掛ける1社で、同社の作業員は5月に入り、「いつもありがとう おしごとがんばってください」「この厳しい状況の中ありがとうござます!感謝です」などのメッセージを少なくとも4枚発見した。ミーティングルームの掲示板に飾り、社員で共有した。

 収集するごみ袋は口を縛っていないものもある。作業員は、ウイルスが付着している可能性のあるマスクやティッシュなどがこぼれ出ないかという恐怖と向き合い、精神的な負担は大きい。原大輔業務部長(46)は「ごみを集める人のことを考えてくれたことに、気持ちが和らぐ」と感謝した。

2020年5月17日 無断転載禁止