女子ログ 積ん読の山

 「一期一会」というのは人との出会いばかりではない。本もそうだとつくづく思う。以前から気になっていた一冊を書店や古書店の本棚で偶然見つけたとする。でも、あいにく持ち合わせがなかったり、先に買いたい本があったりして、「また今度にしよう」と買うのを先延ばしにする。

 そうすると、次に行ったときはすっかり忘れていたり、覚えていても誰かに買われたか、返本されたかで売り場からは消えている。

 どうしても欲しければネットの通信販売で注文するが、やっぱり見つけたときに買った方が送料もかからないしね。そう考えるから、ついもう一冊買っておこうと考える。

 でも読む時間がたっぷりあるわけではなく、読むスピードがめちゃくちゃ速いわけでもない。だから本棚には「早く開いてよ」と私に呼び掛けてくる本の山がどんどん増えていく。

 でも外出自粛になってからは状況が変わった。都会と違って、こちらの本屋さんは営業を続けているが、やっぱり短時間でと思い、ゆっくり本を探すことはなくなった。家での時間はたっぷりあるので、読んでいない本の山が少しずつ低くなっていった。「もっと早く読んどけば良かった」と思うようないい本ばかり。ということは、気になった本はやはり買っておいて損はないのか。

(米子市・ぼたん雪)

2020年5月19日 無断転載禁止