「コロナ禍」で相談続々 邑南・しごとづくりセンター

「コロナ禍」を乗り越えようと訪れた邑南町内の事業者(左3人)と、相談を受ける町しごとづくりセンターの矢吹穣センター長(右端)ら
 新型コロナウイルスの影響で飲食店などの売り上げが落ち込む中、島根県邑南町内の事業者、起業家の経営支援に当たる町しごとづくりセンター(邑南町下田所)が存在感を増している。会員制交流サイト(SNS)を使った販路開拓支援、感染予防対策の提案など幅広く解決策を探り、事業者をサポート。新たなアイデアで「コロナ禍」を乗り越えようと寄り添っている。

 センターは2017年12月、経営支援を通じた地域活性化を目的に、田所公民館内で開所。矢吹穣センター長(32)ら2人態勢で、月平均約50件の相談を受けていたが、3月は63件、4月は75件。4月は、このうち31件が新型コロナウイルス絡みで、飲食店やサービス業など接客を伴う事業者が多かった。

 町役場(邑南町矢上)で事業者向けの相談窓口が一本化された今月の相談件数も平均を上回るペース。矢吹センター長らが感染防止対策で仕切りを付けたテーブルを挟み、訪れた事業者と一緒に頭をひねり、成果も出ている。

 和菓子店「静間松月堂」(同町市木)は新たな販路として会員制交流サイト(SNS)を使った注文を受け付け、町内外から注文を伸ばした。

 飲食店「ビストロよねくら」(同町下田所)は疫病を防ぐ妖怪「アマビエ」を描いた「お守り付き食事券」を販売し、オーナーの米倉一喜さん(29)は「新しい発想で付加価値がつき、反応もいい」と喜ぶ。

 矢吹センター長は「ピンチをチャンスに変えたい」とし、これからも事業者と共に「最善の策」を探る考えだ。

2020年5月26日 無断転載禁止