各店の料理一括受注、配達 米子の飲食店、任意団体結成

弁当の引き渡し準備にあたる石橋美佳代表(左)=米子市内
 新型コロナウイルス感染症流行に伴う来店客数減を受け、鳥取県米子市中心市街地の飲食店経営者らが、任意団体「GURUGURU(グルグル)」を結成し、持ち帰り料理の一括受注、配達事業に乗り出した。自前の駐車場を持たない店舗が多い中、「打って出る」ことで難局に立ち向かう。加盟10店舗の多彩な料理をまとめてアピールし、相乗効果で売上確保を目指す。

 加盟店の多くが中心市街地という立地条件から専用駐車場を持たず、料理の受け取りのための来店環境に悩みを抱えていた。

 各店が協力し、無料配達することで課題を解決するほか、それぞれ独自に開発した和風、中華料理、パンケーキなど多様なラインアップがそろい、選んでもらう楽しみを売りに、共同で個人や事業所に購入を呼び掛ける。

 団体の代表で、カフェ「ランドアンドイヤーズ」(米子市四日市町)の石橋美佳店長(39)は「常連客だけでなく、これまで店に足を運んだことがない市民との接点を作っていく」と強調。新型コロナの感染終息後の来店客増加にも結びつける考えだ。

 今後、法人化し、持続的な事業とする計画で、事業の専用サイト立ち上げや保冷機能付きの専用車両を導入するため、17日までクラウドファンディングで資金を募集している。

 共同代表を務める建築設計会社のベリー(同市両三柳)の田中和也社長(47)は「中心市街地のにぎわい創出に貢献している飲食店の存続と雇用の維持につなげたい」と力を込めた。

2020年6月3日 無断転載禁止