島根県立大生、家賃厳しい 浜田市議会に負担軽減請願

川神裕司議長(右)に学生の家賃負担軽減を求めて請願書を手渡す宇都木恒太さん=浜田市殿町、市役所
 島根県立大浜田キャンパス(島根県浜田市野原町)の学生の多くが「家賃は高い」とし、新型コロナウイルスの影響でアルバイト収入も減る中、学業継続に不安を抱えている。学生アンケートで現状を探った同大2年の宇都木恒太さん(19)=浜田市高田町=は「このままでは勉強ではなく、生活費を稼ぐことが中心になる」との危機感から取り組んだ調査を通じ、生活の苦しさは共通していると実感。学生の家賃負担軽減などを求め、3日に浜田市議会に請願した。

 宇都木さんは5月20日から浜田キャンパスの約千人に学内メールで市内の家賃について質問。3日現在、203人から回答があり、うち82.8%が「家賃が高い」と答えた。

 大学側が全学生1978人を対象に4月下旬に実施したアンケートでも、約6割の回答者のうち、39%が「現状が続けば家賃の支払いが困難」、さらに5%が「5月以降、家賃が払えない可能性が高い」としており、「コロナ禍」にあえぐ学生の生活実態があらためて浮かんだ。

 宇都木さん自身、家賃4万円以上の大学周辺から離れた、3万8千円のアパートで暮らしているが、月4万~5万円あったアルバイト収入が、4月は約5千円にまで減った。

 奨学金だけでは生活費を賄えなかったが、静岡県内の両親の仕事も、新型コロナウイルスの影響があったため仕送りは頼めず、国の制度で借り入れ、さらに家賃も下げてもらい、何とかしのいだという。

 アンケート結果を踏まえた請願で、行政の支援を望んだのは、学生が入居可能な安価の市営住宅の確保▽借り上げなどによる安価な寮(準学生寮)の提供▽市内の学生に対する給付型奨学金制度の創設-の三つ。

 市役所で、川神裕司議長に請願書を手渡した宇都木さんは「学生が安心して勉強に取り組めるように支援してほしい」と強く求めた。

2020年6月4日 無断転載禁止