松江の総菜屋「桜華」 支援米弁当で島根大生を応援

支援米を使った弁当を購入する島根大の学生=松江市学園2丁目、弁当・総菜店「桜華」
 島根大松江キャンパスの正門前にある弁当・総菜店「桜華」(松江市学園2丁目)で、島根県邑南町からの支援米を使った学生向けの弁当販売が始まった。自炊しない学生を考慮したもので、同大の学生に限り通常500円を398円に割り引いて販売。新型コロナウイルスの影響でアルバイト収入や仕送りがなくなり、経済的に苦しい生活を送る学生たちに喜ばれている。

 支援米は先月21日、邑南町銭宝地区から、地域研究や夏合宿を通じて交流のある教育学部地理学研究室、作野広和教授(52)に届けられた。

 米の用途を「学生に頼んだ方が必要な支援につながる」と考えた作野教授が学生団体に意見を求めたところ、自炊をしない学生がいることから「直接配布するよりも、弁当にして安く食べることができた方がいい」と提案があった。

 客の6割が島根大の学生と職員という桜華に打診し、店長の小林健一さん(51)が「学生のために何かしたい」と快諾、1日から販売を始めた。

 弁当の具材は日替わりで、支援米を使ったご飯は容器に入るだけ盛り付けることができる。割引は学生証の提示で適用される。

 購入した教育学部2年の布村甲斐さん(19)は「アルバイト収入が減っていたので正直、うれしい」と喜んだ。

 弁当販売は午前11時から売り切れるまで、毎日約20個を用意する。

 作野教授は「県内の他の地域からも米を寄贈していただく予定で、協力店を増やしていきたい」と話している。

2020年6月5日 無断転載禁止