ライブハウス営業再開 松江B1「一歩を踏み出せた」

間隔を空けて椅子を設置するスタッフ=松江市寺町、松江B1
 新型コロナウイルスの影響で2カ月以上、休業していた松江市寺町のライブハウス「松江B1」が13日、営業を再開した。入場人数を従来の10分の1以下に制限し、来場者に検温を求めるなどの対策を取った。新たなステージの形を模索する関係者は「一歩を踏みだせた」と喜んだ。

 スタッフが来場者に手指の消毒と検温を実施。万が一、クラスター(感染者集団)が発生した場合に追跡できるよう、名前と連絡先の記入を求めた。

 ホールには立ち見を含め最大300人を収容できるが、この日は20人に制限した。客同士の間隔を1メートル離してパイプ椅子を設置し、客席とステージの間も2メートル以上の空間を設けた。ステージ間にはドアを開けて換気を実施。客にマスクを義務付け、ボーカル以外の演奏者にも着用を求めた。

 本番前には、客と演奏者が久々の出会いを喜び合う場面が見られた。オーナーの和田浩明さん(42)は「これだけ長期間、ホールを閉めたことはなく、苦しい日々だった。お客さんも奏者も心にぽっかり穴が開いていたと思う」と振り返り「心身ともに疲弊した皆さんの心に音楽の明かりをともしたい」と客足が戻る光景を思い描いた。

 訪れた松江市北田町の佐藤広隆さん(21)は「久しぶりに生で演奏を聴けるようになってよかった。徐々に日常が戻りつつあるのかな」と感慨深そうに話した。

 ライブハウスは2000年にオープン。20年間、ほぼ毎週ライブを企画してきたが、3月21日以降、休業していた。

2020年6月15日 無断転載禁止