2カ月休館、運営ピンチ 石見銀山資料館に浄財 全国から寄付相次ぐ

石見銀山遺跡に運営資金の寄付とともに寄せられた応援メッセージ
 新型コロナウイルスの影響で約2カ月休館した、世界遺産・石見銀山遺跡の研究展示施設「石見銀山資料館」(大田市大森町)がクラウドファンディング(CF)で募った運営資金の寄付が、受け付け開始から2週間足らずで目標の100万円を超えた。全国の歴史ファン、研究者らの支援の輪が広がった結果。仲野義文館長は「感謝と同時に責任の重さも感じる。今後の活動で恩に応えたい」と話した。7月12日まで引き続き寄付を受け付けている。

 施設は、行政の補助金に頼らず入館料と物販収入で運営。大型連休を含む4月11日~5月31日の休館で、「開館以来最大の運営危機」(仲野館長)に陥った。

 CFを通じた寄付は、昨年の大型連休の入館料相当(100万円)を目標に募った。歴史ファンや研究者から反響があったほか、輪は会員制交流サイト(SNS)で広がり、15日現在113万1千円になった。

 寄付とともに、これまでの銀山研究や資料保存の功績を踏まえた「コロナに負けるな」「いつまでも続くことを願っています」などの応援メッセージも寄せられた。仲野館長は「心が熱くなるメッセージ」として館内に掲示し、資料館の果たすべき使命に意を新たにしている。

2020年6月16日 無断転載禁止