山陰ゆかりの小説家4人 地元小中高生の文芸文学賞創設

審査員の書籍を前に、しまとり文芸文学賞の応募を呼び掛ける運営スタッフ=松江市西川津町、松江二中
 松江市出身の小説家・篠原悠希さん(ニュージーランド在住)と、山陰両県にゆかりのある小説家3人が、両県在住の小中学生と高校生を対象にした「しまとり文芸文学賞」を創設した。新型コロナウイルスの不安を抱えた子どもたちに夢や思いを文章で表現する機会をつくろうと思い立ち、フィクションやノンフィクションなど幅広いジャンルで作品を募る。

 様変わりした日常に戸惑う子どもたちが、文章で表現することで少しでも明るい気持ちを持ってもらおうと、両県にゆかりのある小説家4人が立ち上がった。

 高校生の頃から文芸活動を始め、結婚と子育てが落ち着いた2013年に小説家デビューした篠原さんが発起人となり、両親が鳥取県米子市出身の神家正成さん、ともに松江市出身の久住四季さん、佐伯庸介さんが賛同し、審査員を務める。

 部門はフィクション(小説)▽ノンフィクション(エッセー、ドキュメンタリー、ジャーナル)▽英語(中高生対象、翻訳、ジャーナル)▽イラスト(漫画、絵画を含む)-の4部門。

 篠原さんは「プロを目指す賞ではなく、自由に表現してもらいたい」とする。ただ、一般の文学賞に応募する際と同様に、書き起こしたものはそのまま応募せずに2日以上の時間をおいて数回読み返すことや文章や文字の間違いがないか推敲(すいこう)し、校正作業をしてみることを勧めている。

 篠原さんは「小説や物語を書くことは、自分の中に誰にも侵されない自由な世界を創り出す」と魅力を語る。その上で、「持って行き場のない感情や不安を言葉にして吐き出すことで、ある程度心を楽にする効果がある」と応募を呼び掛ける。8月末締め切りで、10月末以降に入賞者を発表する。

 募集要項を載せた公式サイトは、https://shimatoribungaku.blog.fc2.com/

2020年6月22日 無断転載禁止