コロナで利用減 出雲市民会館、大ホールを格安提供

地元の団体に格安で貸し出す出雲市民会館大ホールのステージ=出雲市塩冶有原町2丁目
 出雲市民会館(島根県出雲市塩冶有原町2丁目)が大ホールを正規料金の5%以下で音楽や演劇、舞踊などの練習用に貸し出す事業を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大で、公演の延期や予約のキャンセルが相次いだホールを格安で提供。一流のプロが立つ舞台を気軽に体験して、腕を磨いてほしいと、地元の芸術文化団体に利用を呼び掛けている。

 大ホールは1210人収容。1981年の開館以来、クラシックやポップス、演劇、舞踊などの公演に幅広く利用されてきた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月以降、大ホール利用は1件もない。人気女性コーラスグループ「Little Glee Monster(リトルグリーモンスター)」や劇団「こまつ座」、地元の出雲フィルハーモニー交響楽団など市内外のアーティストや団体による公演が軒並み延期や中止になった。

 格安での貸し出しは7月31日までの期間限定で、出雲市民または市内への通勤、通学者が1人でも在籍するグループが対象。使用は無観客で非営利目的の取り組みに限る。

 ホール備え付けのグランドピアノや持ち込み楽器を使った音楽の練習や、広い舞台での感覚が養える演劇や舞踊の稽古、簡単な動画撮影などに利用できる。

 時間は休館日を除く毎日午前9時~正午と午後2時~同5時の各3時間で、一組3千円。通常は空調などの費用込みで約7万円が必要になる。感染防止のため、一度に舞台に上がれるのは10人程度とし、人と人との間隔を確保するなど対策をとる。

 17日から受け付けを始め「ステージでのピアノ演奏を経験したい」など、数件の予約が寄せられているという。同館の板倉勝巳館長は「文化芸術活動の火を絶やさないよう、少しでも支援できるとうれしい」と話している。問い合わせは出雲市民会館、電話0853(24)1212。

2020年6月22日 無断転載禁止