注文、タクシーで届けます 弁当宅配、買い物代行活用

配達する弁当を店員から受け取るタクシー運転手(左)=松江市殿町、ふれんち酒場びいどろ
 新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込んだ飲食店やタクシー事業者を支えようと、タクシーで弁当を宅配したり買い物代行したりする取り組みが松江市内で本格的に始動した。市が設けた支援制度を飲食店41店舗とタクシー事業者9社が活用。利用客の負担金は1回当たり250円に抑えられており、市民に利用を呼び掛ける。

 弁当の宅配の場合、客が電話やホームページなどで飲食店に注文すると、タクシー運転手が店頭で商品を受け取り、代金を立て替え払いする。その後、配達先の家や職場などで客から代金と負担金を受け取る仕組みだ。買い物代行は、客が希望する商品を運転手が購入して届け、商品代と負担金を徴収する。

 利用できるのは店舗から半径3~4キロの範囲。約750万円を予算化した市がタクシー事業者に1回当たり1250円の補助を出すことで客の負担金を定額化した。

 同市殿町の飲食店「ふれんち酒場びいどろ」ではこのほど、5個の弁当を受け取った松江一畑交通の運転手が市内の美容院に届けた。びいどろは4、5月ともに売り上げが前年同期の4割程度に減少しており、桐原学オーナーは「感染の第2派に備えてテークアウト商品の販売を今後も続ける」と説明。松江一畑交通の多久和利紀常務取締役も「市民のニーズに応えるためにも、支援を継続してほしい」と要望した。

 市は今後も制度を広く周知して活用を促す。

2020年7月1日 無断転載禁止