リスクは将来世代?

 昼にスーパーやコンビニで、パック入りの冷麺やそばを買う機会が増えた。容器はラップで包んであり、中のつゆや辛みは、麺とは別に個包装。割り箸の包みも同様だ。手軽に食べられて便利な半面、容器を捨てる際、ちょっぴり心苦しい。これにペットボトルのお茶を付ければ、人並み以上のプラスチックを消費していないのかと▼レジ袋の有料化がきょうから義務付けられた。袋を使い回しすることが多いので、それほど苦にならない。レジ袋は廃棄プラスチックの数%程度らしいが、暮らし方を見直すきっかけになればいい▼鉄は人間の歴史や文化を変えたといわれるが、20世紀以降はプラスチックが生活を一変させた。軽くて丈夫で加工しやすく、量産が利くため安価。今や身の周りにプラスチック製品があふれる。包装容器は大半だ▼コロナ禍でテークアウトやネット通販が増えると、容器や緩衝材の需要も伸びるだろう。結果、海への流出量が増えれば、2050年には魚類の総量を上回るとの警告が現実味を帯びて、直径5ミリ以下の粒子、マイクロプラスチックによる生態系への影響も深刻さを増す▼このまま便利さや経済優先で進むと「恩恵は現在世代、リスクは将来世代」という構図になる。コロナ禍の中で聞いたスローガン「ひとりひとりが みんなのために」。その「みんな」の中に将来世代を含めないと、環境問題は解決しない。(己)

2020年7月1日 無断転載禁止