水の恵みに感謝し安全祈願 雲南・雲見の滝

雲見の滝の雄滝に向かって祈りをささげる佐藤美彦宮司=雲南市三刀屋町多久和
 県の名勝・天然記念物に指定されている「雲見の滝」(島根県雲南市三刀屋町多久和)の滝開きが5日、住民ら11人を集めて行われた。出席者は水の恵みに感謝し、行楽客の安全と五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 「雲見の滝」は飯石川の中流域にあり、高さ約30メートルの雄滝と、約20メートルの雌滝からなる。滝に住む竜が天に昇る際に岩の上から空を見上げ、雲が通るのを待ち焦がれたという伝説が名前の由来とされる。

 水の流れ落ちるごう音やしぶきが涼を演出し、毎年約3千人が自然の造形美を楽しみに訪れるという。

 滝開きは毎年7月の第1日曜日にある。5日は地元の小原谷、谷側両地区の住民ら11人が参加。滝の横にある雲見滝神社で神事を営み、飯石神社の佐藤美彦宮司(58)が雄滝の前で祈りをささげた。

 行事で世話人を務めた近くの高尾良悦さん(61)は「今年は新型コロナウイルスのこともあって行事が開けるか不安だったが、例年通りこの日を迎えることができた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

2020年7月6日 無断転載禁止