屋外、マスク外し幸せ 家族や若者増えるキャンプ場

使える蛇口を減らした炊事場を使う利用客=松江市宍道町佐々布、市宍道ふるさと森林公園
 新型コロナウイルスの影響で観光、宿泊業が大きな打撃を受ける中、キャンプ場がにぎわっている。松江市宍道町佐々布、市宍道ふるさと森林公園では週末に家族連れや若者グループがキャンプを楽しんでいた。

 「マスクを外し、友人と集まって飲んだり食べたりできる。幸せです」

 大学時代の友人とキャンプに訪れた出雲市塩冶町の公務員、西村将希さん(24)は新鮮な空気を吸い込み、喜びをかみしめた。職場や買い物ではいつもマスクを着用する。誰に気を使っているのか、一人で乗る車の中でもマスクをする始末。一度、春頃にキャンプを予定していたが、自粛しようと中止にしただけに、半年ぶりのキャンプを伸び伸びと楽しんだ。

 同公園は市施設のため、松江市の方針で4月上旬から5月末まで臨時休業していた。6月1日の再開以来、団体客は戻っておらず「休校の影響で夏休みが短くなり、さらに影響を受ける」と、野津智之副園長(38)は気をもむ。

 一方で個人客の出足は好調。少人数の予約は休日を中心に埋まり、満員になる日も珍しくない。かつては閑散としていた平日、近年ブームのソロキャンプ(単身でのキャンプ)をする利用客も戻ってきた。

 「これから夏までがキャンプのシーズン。わざわざ県外に出なくても、近場に安心して使える施設があると知ってもらいたい」

 野津さんは、行き先に困る県内客をターゲットに安全性を強調する。

 屋外キャンプ場に限って十分な距離があるためマスク着用は依頼していない。

 共用施設では、炊事場で使える蛇口を減らした。人が集まりやすい受付は混雑時、代表者だけが入るよう要請。バーベキューの区画も隣り合わないようにするなど、対策を徹底させた。

 同公園は今秋、新型コロナ流行の以前から計画していたキャンプ場の増設、宿泊施設の改修を予定通り進める。「新しい生活様式」が求められる中、屋外レジャーはさらなる需要があると見込んだからだ。

 「密を気にせず、こちらで楽しんでもらいたい」

2020年7月9日 無断転載禁止