山くじらラーメン復活 消えた美郷名物、味わい新た

日本料理石楠花の山本真料理長が復活させた美郷町の「山くじらラーメン」。ローストした分厚いイノシシ肉が載る
 「山くじら」と称する美郷町産イノシシ肉を使った名物ラーメンが「復活」した。2017年春から町内の中華料理店の閉店により姿を消していた「山くじらラーメン」が10日、ゴールデンユートピアおおち内「日本料理 石楠花(しゃくなげ)」(島根県美郷町粕渕)のメニューでよみがえった。町産みそとイノシシの骨で取っただしを合わせた新たな味わい。早速駆け付けた地元客らが舌鼓を打った。

 地域資源のイノシシ肉を使った山くじらラーメンはもともと旧邑智町、大和村合併を機に、同町都賀本郷にあった「大和食堂」が2005年から提供。閉店後、町内では、メニューにラーメンがある店もなくなり、町と、石楠花の山本真料理長(34)が「名物復活」を目指し、昨年12月から試作し、完成させた。

 スープは「元祖」がしょうゆベースだったのに対し、みそと、丸1日煮込んだイノシシのだしを合わせた豚骨スープよりあっさり。麺はスープと相性のいい中太。豚チャーシューより脂分が少ないイノシシ肉のローストと、ささがきゴボウを載せ、粉サンショウを振った。1杯800円。

 早速、大和食堂の味も知る客らが駆け付け、ぼたん鍋を思わせる復活メニューを堪能。山本料理長は「ローストしたイノシシ肉が軟らかく、食べやすい自信作。イノシシのおいしさを知ってもらえたらうれしい」と話した。

 営業時間は午前11時半から午後2時まで。木曜日定休。

2020年7月11日 無断転載禁止