島根県高校総体代替大会始まる

【陸上・女子1500メートルタイムレース決勝2組】先頭集団を走る平田の今岡宥莉香(左端)と益田東の今岡英莉南(左から3人目)=島根県立浜山公園陸上競技場
 新型コロナウイルスの感染拡大で中止となった島根県高校総合体育大会の代替となる県高校夏季体育大会が始まった。11日、県立浜山公園陸上競技場で陸上があり、選手は久しぶりの大会に臨むうれしさや感謝を胸に、一つでも上の順位や自己記録更新を目指した。

 春以降、休校や部活動の自粛で十分に運動できない期間が長かった選手たち。県総体や全国高校総体(インターハイ)の中止、国民体育大会の延期により、代替大会は多くの3年生にとって集大成となる。

 実施する15競技・種目のうち、トップを切って行われた陸上は、大声での応援禁止や原則無観客など感染予防対策を実施。一部の種目はタイムレース(記録によって順位を決める)決勝で争った。陸上は12日、同会場で最終日がある。

双子のライバル熱走

 別々の高校に進み、3年生になった双子の姉妹が、そろって成長を感じさせる走りを見せた。女子1500メートルタイムレース決勝で姉・今岡宥莉香(ゆりか)(平田)と妹・英莉南(えりな)(益田東)が同じ組で争い、それぞれ1位と5位でフィニッシュ。互いをライバル視し、競ってきた2人が力を認め合った。

 河南中時代、憧れの選手がいる益田東に進学する決断をした英莉南。力はほぼ同じだった姉に「絶対負けたくない」と誓った。宥莉香も「一番身近な存在だからこそ、誰よりも負けたくない」と送り出し、高校では駅伝も含めて争ってきた。

 ともに主将を務め、週3回は電話し、部についての相談や学校の出来事、愚痴を言い合った。元々仲良しの関係が、離れたことでさらに深まったという。

 この日は宥莉香が先頭で引っ張る展開。他の平田の4人に交じり、英莉南も負けじと食らいついた。自己ベストの4分44秒51で優勝した宥莉香は、5位でゴールした英莉南によって「平田勢でトップ5独占」を阻止されたのを悔しがりつつ「やっぱり粘り強いな」とたたえた。

 最終日は3000メートルに出場予定の2人。宥莉香は「自分が島根で一番速い。妹にも誰にも負けない」と意気込み、英莉南は「2冠はさせない気持ちで勝つ」と力を込めた。

2020年7月13日 無断転載禁止