温泉街明るく 松江しんじ湖温泉の複合施設で青空市

新しく始まった朝市で買い物を楽しむ住民(右)
 新型コロナウイルスの影響やシジミPR施設「宍道湖しじみ館」(松江市千鳥町)閉館といった暗いニュースが続く松江しんじ湖温泉を明るく盛り上げようと、業務用青果の卸販売「みやわき食品」(同)が、今月から近くの複合施設「COCO MATSUE(ココ マツエ)」で青空市を始めている。別の業者にも声掛けし、温泉街の目玉の一つにしようと計画している。

 松江しんじ湖温泉では、かつて健康増進文化施設の前で別の業者が青空市を開いていたが、2017年3月の施設閉館に伴い終了した。地域に活気をもたらす存在だったため、以前からみやわき食品に開催を持ち掛ける声があったが、人手不足で労力を割けなかったという。

 新型コロナウイルスの影響で飲食店の需要が落ち込み、同社の取引先は8割も減少した。宮脇隆社長(57)が「人員が余るようになった今こそ、青空市ができるのではないか」と思い立った。

 同様に新型コロナの影響を受けた「COCO MATSUE」にとっても、にぎわい創出につながるとして開催が決まった。

 青空市では地元の旬の野菜を安価で提供し、地元飲食店のジャム、調味料といった加工品も扱っている。「単なる青空市にならないように」と、北海道産の雪下野菜、ドライフルーツといった県内外から珍しい食品も集めている。

 松江市堂形町の長島暢子さん(80)は「気軽に来ることができる。新鮮な野菜を安く買うことができて満足だ」と2袋分の商品を購入していた。また、「COCO MATSUE」に入る銭湯「ちどり湯」の利用客が買い物を楽しむ姿もあった。

 宮脇社長は「市が成功することで、温泉街やCOCO MATSUEも繁盛する。一つの起爆剤として継続していきたい」と意気込み、徐々に商品数や協力店を増やす予定にしている。

 青空市の営業は火曜、木曜、土曜の午前10時から午後1時まで。

2020年7月14日 無断転載禁止