屋外プール、コロナで苦心 島根県内

更衣室からロッカーを移動させ、着替えができるようにした会議室=松江市上乃木10丁目、島根県立水泳プール
 新型コロナウイルスの影響を受け、島根県内の屋外プールで、今夏の一般開放の対応が分かれている。家族連れの思い出づくりの場を守ろうと、入場制限といった感染防止対策をした上で、例年通り営業を実施する施設がある一方、十分な対策や人員体制が整えられないことから中止する動きも出ている。

 県立水泳プール(松江市上乃木10丁目)は1日に幼児用と50メートルの屋外プールを解放し、8月末まで開く。感染防止のため入場は屋内の25メートルプールを含め全体で常時最大120人に制限し、利用時間は1回2時間以内とした。

 換気扇の機能が弱く窓がない更衣室と、体を暖める採暖室は、3密(密閉、密集、密接)が避けられないため使用禁止とし、窓のある会議室にロッカーを移動させて着替えができるようにした。利用者には受付で、連絡先と体温を記入してもらう。

 妹尾美典参事(61)は「子どもたちが毎年楽しみにしている」と開設に踏み切った理由を説明。県外からの帰省客の利用も想定されるだけに「3密を避けるよう、呼び掛けを徹底したい」と話した。

 旭公園プール(浜田市旭町今市)は、20日から8月23日まで開放予定。受付時の検温や、連絡先の確認のほか、発熱や風邪症状、濃厚接触歴がないか8項目で確認する。常時最大90人、1回2時間までの利用で、職員が毎日、消毒作業を実施する。

 一方、ウオータースライダーがある邑南町青少年旅行村(邑南町山田)は、今夏の営業を中止。3月末で指定管理者が撤退し、町直営では十分な感染防止策が困難と判断した。

 雲南市は、木次町内の5カ所(木次、斐伊、寺領、西日登、温泉)の屋外プールの一般開放を初めてやめた。市教育委員会社会教育課の奥井雅司課長は、更衣室での着替えや子どもへの指導で3密が避けられず、消毒といった人員体制が整えられないことが理由とし、「安全を考えて決めた。難しい判断だった」と話した。

2020年7月14日 無断転載禁止