女子ログ 日常が戻っていく

 自粛要請は解除になったけれども、今でもスーパーの入り口には消毒液が置いてあり、みんなが順番に並んで手に液を吹き付ける。レジの前の床には距離を取って並ぶための線やマークがつけてあり、こちらもみんなきちんと並んでいる。そして店内では、最少人数で来店するよう呼び掛けるアナウンスが流れている。

 最初は違和感があった光景も、慣れてしまえばなんともない。買い物にかける時間も少し短くなったような気がする。以前なら大部分の売り場を見渡して、買い忘れはないか、あるいは新しい商品はないか、チェックしながら、滞在時間はどんどん過ぎていた。

 日々の買い物はそれでいいのだが、この間、久々に衣料品の専門店に行ったときは、新型コロナウイルスの感染拡大以前に意識は逆戻り。品定めの時間はいつもの通りなのだ。

 自粛要請期間は行かず、本当に久しぶりに訪れた分、目移りがする。夏物の一部は早くもセール対象になっているので、どれを買うのが一番いいのか、悩みどころだ。店の滞在時間を考えてさっさと決めるなんて無理だ。

 買い物には付き合わず、車の中で待っていた夫は嫌な顔をするかと思っていたが「いやあ、久々に待たされたなあ」と笑っていた。こうして日常が少しずつ戻っていく。

(松江市・ブランチ)

2020年7月14日 無断転載禁止