面の下にマスク、感染対策で着用義務 剣道のコロナ対応

「面マスク」を着用した上で面をかぶる大社高の剣道部員=出雲市大社町北荒木、同校
 山陰両県の高校総合体育大会に代わる各競技の大会が行われる中、剣道は全日本連盟の指針で防具の面の下にマスクの着用が義務づけられており、24日にある島根県の大会でも選手はこれまでにない状況で試合に臨む。掛け声や接触が多い競技だけに、新型コロナウイルス対策の徹底が必要な一方、関係者は熱中症への配慮も迫られている。

 感染拡大を受けて全日本連盟は活動を制限した。6月以降、ガイドラインを示して対人練習や面を着けた練習などについて段階的に可能としたが、依然、接近するつばぜり合いは禁止。飛沫(ひまつ)を防ぐため、面の下に布で口を覆う「面マスク」の着用を義務づけている。

 大社高校(出雲市大社町北荒木)の剣道部では、6月の練習再開以降、面マスクを使用。小村健監督(40)によると、当初は通常の半分程度で1時間半の練習だったにもかかわらず、選手に疲労が色濃く残ったという。

 3年の森脇章太主将(18)は「蒸して息がしにくく、12年間剣道をやってきて初めて倒れるんじゃないかと思った。慣れてきたが、もっと暑くなると不安」と口にする。

 25日に3年生が代替大会を控える米子松蔭高校(米子市二本木)では、面マスクに加え、口を覆う透明のフェースシールドを着用している。生徒と同じ装備で指導する北堀泉監督(46)は、シールドに呼吸による水滴がついていたことがあり、「感染リスクを減らすためにシールドも必要だと思う」と話す。

 全日本連盟や島根県連盟は、面マスクの素材は問わず、6月下旬以降は「鼻を出すことは可能」と通達。安全に配慮しながら感染防止に努める。両校の監督も「できるだけ通気性のいいマスクを使うように言っている」と口をそろえる。

 さらに島根県連盟は、マスクで顔色や表情が分かりにくく、体調変化に気づかない恐れがあることから、指導者とは別に選手の様子を見る「看視者」を置くことを独自に求めている。

 島根県連盟の鬼村純事務局長(62)は「いかに感染リスクを減らすかを考えた結果の対策。できることは全てやっておきたい」と説明。コロナ対策を取りながらの競技に理解を求めている。

2020年7月23日 無断転載禁止