島根県立大松江内おはなしライブラリー、8月再開へ

再開に向けカウンターにビニールシートを設置するなど感染対策を進めるおはなしレストランライブラリーの館内=松江市浜乃木7丁目、島根県立大松江キャンパス
 新型コロナウイルスの影響で3月から臨時休館していた島根県立大松江キャンパス(松江市浜乃木7丁目)内の絵本図書館「おはなしレストランライブラリー」が、8月1日に再開する。5カ月もの間、手に取られることのなかった絵本たちが、夏休みに入った子どもたちとの再会を心待ちにしている。

 当面は貸し出しと返却に限定。人気の高い読み聞かせイベントなどは引き続き休止する。利用は1組30分以内とし、上限20人に達すれば入場制限を行う場合がある。要望があれば、司書が選ぶ「おすすめセット」を用意し、滞在時間の短縮を促すなどの策も検討している。

 同館は、親子でゆっくりと読んでから借りる本を決めたり、塗り絵や人形で遊んだりと、30分以上ゆったりと過ごせるのが特長。司書との会話を楽しみにしている保護者も多く、単に本を借りるだけでなく親子でリフレッシュできる場としての役割もある。

 7月上旬、同館では、司書の尾崎智子さん(43)と内田絢子さん(32)が2人、静かに作業をしていた。ずらりと絵本が並ぶ空間に子どもたちや学生のにぎやかな声はなかった。

 尾崎さんは「外出自粛期間こそ、子どもたちにとって必要だったはずの絵本が提供できず、心苦しかった」と振り返る。休館前の3月、春の新生活への不安を抱えていた保護者や、子どもたちのその後がずっと気になっている。休館中は新しい絵本が250冊以上仲間入りした。新刊を手にすると、「この本、絶対喜ぶだろうな。早く読ませてあげたいな」と、子どもたちの顔が浮かぶという。

 内田さんは、読み聞かせイベントなどが再開後も実施できないもどかしさを感じつつ、「この5カ月を思えば再開できるだけでもうれしい。『密』を避けながら、子どもたちが楽しく絵本を選べる環境を整えたい」と話した。

2020年7月27日 無断転載禁止