松江城マラソン初の中止 密集回避、人員確保難しく

第2回大会で国宝の松江城天守を背に力走するランナーたち=2019年12月1日、松江市殿町
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、12月6日に開催予定だった「国宝松江城マラソン」の中止が決まった。参加者の密集回避や医療従事者、ボランティアの確保が難しく、全国から参加する5千人近いランナーなど関係者の安全確保に支障があるとして、大会の実行委員会が判断した。2018年に始まり、第3回大会の予定だった。中止は初めてとなる。

 国宝松江城マラソン実行委員会が27日、発表した。

 実行委は、スタートや待機場所となる松江市総合体育館は選手が密集しやすく、運営スタッフや沿道で応援する人の感染リスクが排除できないと説明。感染の広がりが不透明で、医療従事者やボランティアの確保に見通しが立たない点も考慮した。

 大会は島根県内唯一のフルマラソンで、松江市、島根陸上競技協会、山陰中央新報社、実行委が主催。昨年は4417人のランナーが参加し、1239人のボランティアが支えた。島根陸協の赤名磨差己専務理事は「選手、運営スタッフなど大会に関わる人の安全、安心が一番。中止は仕方がない」と理解を求めた。

 松江市中心部や宍道湖、中海を巡るコースの走りやすさに加え、昨年の第2回大会は運営面が大きく改善され、参加ランナーの評価を基に決まる「2019全国ランニング大会100撰」に選ばれた。

2020年7月28日 無断転載禁止