江津・有福温泉で原爆企画展 平和祈る2色の折り鶴

有福温泉町の住民が平和などを願って黄と青の2色で折り、会場を飾った約1400羽の折り鶴
 1945年8月6日の広島の原爆投下から75年の節目を前に、江津市有福温泉町の交流施設・湯町サロンで1日、展示会「祈りの夏」が始まる。町内にあった原爆被爆者療養所「有福温泉荘」の閉所を受け、地元の湯町自治会が歴史の継承のため毎年企画。原爆の惨禍を伝える絵画40点とともに折り鶴約1400羽を飾り、来場者と共に平和を願う。15日まで。

 同自治会は、被爆者の高齢化で利用者が減った有福温泉荘が2013年で閉所した後も、戦争や原爆の記憶を風化させまいと、翌年から展示会を開催。

 広島平和記念資料館(広島市)から借りた絵画は、被爆者の証言を基に広島市内の高校生が、全身にやけどを負った被爆者が大八車で搬送される様子や、燃えさかる町をぼうぜんと眺める住民らの姿を描き、戦争の悲惨さを伝える。

 恒例の折り鶴は、今年初めて会場の祭壇前につるして展示。平和な明るい未来の実現を願う黄色と、新型コロナウイルス対策で奮闘する医療や介護関係者への感謝も込めた青の2色で、ボランティア約50人が作った。湯町自治会の盆子原温(たずね)会長(70)は「多くの住民の協力で作った折り鶴などを供え、平穏な日々であることを祈りたい」と話した。

 期間中、午前9時から午後5時まで開場。6日午前8時から、折り鶴を献納し黙とうをささげる。

2020年8月1日 無断転載禁止