人気者のクラゲ1年ぶりにお目見え 鳥取・かにっこ館

お目見えしたタコクラゲを眺める入館者
 ミニ水族館・県立とっとり賀露かにっこ館(鳥取市賀露町西3丁目)に人気者のクラゲが1年ぶりにお目見えした。同館は2019年度、クラゲや南国の生き物を入れて過去最多の入館者数を記録したが、新型コロナウイルス禍の20年度は一転して過去最少の落ち込みと苦戦。夏休みに入った県内の子どもたちが県外の水族館に遠出しにくい状況の中、「クラゲを見て癒やされてほしい」と願う。8月いっぱい展示する。

 タコクラゲ2匹を購入し1日に展示を始めた。タコクラゲは外見がタコに似ている。水玉模様がかわいらしく、愛好家の人気が高い。県内でも初夏から秋にかけ岩美町の浦富海岸などで見られるという。2匹は傘の直径8センチ。松葉ガニ(ズワイガニ雄)がいる奥の暗い展示室に水槽を置いて青い光で照らし、幻想的な雰囲気を漂わす。

 同館は19年8月にもタコクラゲとミズクラゲを導入し展示。同館の主役ながら動きが少なく地味なカニから人気を奪ったが1カ月ほどで死に、再導入を望む声が寄せられていたという。

 同館はカニ類など約270種、約3千匹の生き物を飼育。03年度の開館以来、県直営だったが、19年度に県観光事業団が指定管理者となり、生き物に触れるタッチングプールなどを有料化し、カニの形のパンなどを扱う売店を開設。収益でクラゲや南国の生き物を入れたところ、入館者数は前年比37.7%増の35万3100人と大幅に伸びた。

 20年度は4月13日~5月22日に臨時休館となり、再開した今も「3密」回避のため子どもが喜ぶタッチングプールや餌やり体験を中止している。4~7月の入館者数は月別でいずれも過去最少。持ち直した7月でも同月平均の54.2%の1万2700人にとどまる。

 山崎嘉彦館長は「遠出しにくい中、特に地元の方にクラゲを見て気分を癒やしてほしい。すいている平日なら、ゆっくりと見てもらえる」と話す。

2020年8月6日 無断転載禁止