世事抄録 異文化交流

 過日、なぜ、日本人は自国の歴史や自らが住む地域の歴史、文化を知らないのかと松江で暮らす外国人から尋ねられた。こんなに素晴らしい歴史と文化、風土を持つ国は他にないのに、なぜそれを誇ることができないのかと重ねて聞かれた。なぜだろう。その答えをわれわれ日本人が答えられないことに問題がある気がした。学術的な裏付けはない。

 ここからは想像したことを書くのでご容赦いただきたい。日本は島国であり他国と直接接していない。他国の文化に完全に支配されたこともなく、脈々と自国の歴史が続いている。異文化と接する機会も少なく、客観的に自国の歴史や文化を体験的に学ぶ機会が乏しいため、歴史に対する認識が薄いのかと想像してみた。海外旅行に行くと多くの人は異文化に触れ、カルチャーショックを受け、日本の良さを改めて実感したと言うのをよく聞く。

 今、地域の歴史、文化を子供たちに教え、誇りに思える教育が必要だといわれている。大切なのは、子供の頃から地域外に出て、異文化に触れさせる機会を多くつくり、自らの考え、言葉で、この地域の魅力を語ることができるようにすることかもしれない。地域に残り、このまちを元気にする人材は異文化と交流し、お互いの良さを受け入れる感性を身に付けていくことで生み出されるのではと思ったのだが、いかがだろうか。

 (雲南市・マツエもん)

2020年8月6日 無断転載禁止