全日本トライアスロン代替大会 聖地・皆生で22日から

昨年の大会で懸命にペダルをこいで大山の坂を登る選手(資料)
 米子のスポーツ文化を絶えさせてはならない-。新型コロナウイルスの影響で中止になった第40回全日本トライアスロン皆生大会の代替大会に向けた準備が進んでいる。選手約150人が参加する予定で、ボランティアの申し出もある。主催する鳥取県トライアスロン協会が成功に向けて意気込んでいる。

 全国的に新型コロナウイルスが拡大した4月、大会の中止が決まった。それまで練習に励んできた多くの選手を落胆させた。

 歴史を途絶えさせたくないと奮起したのが、県トライアスロン協会の野嶋功事務局長。練習に励んできたアスリートが目標を失わないように、中止発表直後、代替大会を企画した。

 「聖地皆生は新型コロナなんかには負けません」

 会員制交流サイト(SNS)で代替大会開催を知らせると、440人から「いいね」が寄せられた。面識のない人からも反応があり「トレーニングしていてよかった」「ボランティアとしててご(手伝い)します」と賛同するコメントが60件以上並んだ。

 大会は「39.5回全日本トライアスロン鉄人皆生大会」と銘打ち、8月22日から9月6日に掛けての毎週末、バイクとラン、選手を対象にしたトレーニングセミナーを実施する。

 バイクは皆生プレイパーク(米子市皆生温泉3丁目)で専用のローラー台の上に乗り50キロのタイムを計る。ランは弓ケ浜サイクリングコースを使った30キロ。いずれも通常より距離を短縮する。スイムは個人で2.0キロを計測して自己申告とする。

 感染症対策として、参加者に検温や健康状態質問票の提出を義務づける。休憩所での食事休憩は例年バイキングだったが、個別提供に変更した。

 31回大会から連続出場する公務員の猪山靖さん(62)=倉吉市上灘町=は今回、次男の裕之さん(20)=同=と初めて親子で参加する。靖さんは「大会がきっかけでトライアスロンが新しい趣味になればうれしい」と期待。毎年、靖さんの応援に来ていたという裕之さんは、本大会より距離が短いことが出場の決め手となったとし「お父さんに完走する姿を見せたい」と意気込む。

 例年とは違った夏となる皆生。野嶋事務局長は「多くの人から賛同してもらい、皆さんの大会への強い愛を感じた。成功させたい」と強調した。

 大会は1981年8月に国内初のトライアスロン大会として始まった。県西部6市町村を舞台に日本海や中国最高峰の大山を巡るコースが人気で、全国から1千人以上が参加する。

2020年8月17日 無断転載禁止